ウェブデザイン技能検定試験問題、三級を解説(21)〜(25)

2019年7月6日

5月に行われたウェブデザイン技能検定の過去問について解説をいたします。

ウェブデザイン技能検定三級 (21)〜(25)の解説

ウェブデザイン技能検定三級は、(11)〜(25)は四択問題です。
ここまで三級を解説を解説してきて気づいたのですが、これまでの問題と比較しても若干トレンドに追いついてきたような気がしました。
それでも実際の現場とは、まだまだ差が開いていますが、ウェブデザイン技能検定の意味・意義が重要になってきたのでは無いかと感じます、

(21)ボックスにおけるwidthプロパティとheightプロパティの適用対象範囲を変更するプロパティはどれか。以下より1つ選択しなさい。

1.margin-sizing
2.box-sizing
3.border-box
4.content-box
正解:2
これまでボックスに横幅・高さを指定した上で、paddingやborderを指定すると、指定した数字の分だけ横幅・高さが広がる現象が通常でした。これは計算が非常に面倒であり、コーディングのミスやロスの原因になることもありました。
CSSに「box-sizing」が追加されたことにより、状況は一気に解決に向かいました。
ボックスに「box-sizing:border-box」を指定するだけで、横幅・高さはpaddingやborderを含まない数値で指示ができるようになりました。

(22)インターネットにおけるフィッシング行為を規制している法律はどれか。以下より1つ選択しなさい。

1.特定電子メールの送信の適正化等に関する法律
2.個人情報の保護に関する法律
3.不正アクセス行為の禁止等に関する法律
4.高度情報通信ネットワーク社会形成基本法
正解:3
フィッシング行為における悪行は「クレジットカード情報などの盗み見」と「クレジットカード所有者へなりきり、使用する」「アカウント情報の盗み、ユーザーになりきる」などがあります。
これはいわゆる「不正アクセス行為」に該当するため。「3.不正アクセス行為の禁止等に関する法律」が該当します。

(23)次に示したのは、ウェブコンテンツJIS(JIS X 8341-3) のガイドライン2.1 である。Aにあてはまる語句として最も適切なものを、以下より1 つ選択しなさい。

2.1 キーボード操作可能のガイドライン[A]をキーボードから利用できるようにする。
1.スクロール
2.入力
3.一部の機能
4.全ての機能
正解:4
ウェブコンテンツにおける「全ての機能」を、マウスやトラックパッドだけでなく、キーボードのみでも実施できるようにガイドラインに記述されています。
※この問題はよく出題されます。

(24)補色の説明として、最も適切なものはどれか。以下より1つ選択しなさい。

1.色相環において正反対に位置付けられる色の組み合わせ
2.彩度において正反対に位置付けられる色の組み合わせ
3.背景色と文字の色の組み合わせ
4.背景色と画像の縁取りの色の組み合わせ
正解:1
こちらはカラーに関する問題ですね、ウェブデザインに限らず多くの分野で求められる知識です。
補色とは「色相環において正反対に位置付けられる色の組み合わせ」です。
真逆の色の頃をさしています。「色相環」「正反対」と記述されたものを回答ください。
※この問題はよく出題されます。

(25)画像のファイルフォーマットのうち、非可逆圧縮方式のものはどれか。以下より1つ選択しなさい。

1.BMP
2.JPEG
3.GIF
4.PNG
正解:2
非可逆圧縮方式とは、圧縮前と圧縮・展開データが完全には一致しないデータを指します。
簡単に申し上げると「一度圧縮したデータは元に戻らない」ということです。
JPEGは圧縮データを、元データのように戻すことができませんので、正解は「2.JPEG」になります。
※この問題はよく出題されます。

以上、令和最初のウェブデザイン技能検定試験問題三級解説は終了です。
次は二級の解説ですね。